【書評】【おすすめ本】アレルギー医療革命 花粉症も食物アレルギーも治せる時代に!/NHKスペシャル取材班

こんにちは!筋トレ薬剤師もみです。

みなさん子どものアレルギー対策はしてますか?

「とりあえず、たまごくらぶに載ってることしかやってないわ‥。」

という方、最新の食物アレルギーの研究内容を知って、予防してあげましょう!

雑誌はスポンサーの影響が多く入っているので、正しい知識が書かれていないかもしれません。

常識が真実とは限りません。

正しい知識を手に入れて、アレルギーを予防しましょう!

NHKスペシャルの内容をそのまま本にした、「アレルギー医療革命」がおすすめです。

増えるアレルギー

現代では、昔に比べて食物アレルギーや花粉症、ぜんそくといったアレルギー疾患にかかる子どもが増えています。

その原因を最新のエビデンスを元に明らかにしていく内容となっています。

アレルギーの原因

現段階での最新の研究では、アレルギーを引き起こす原因はキレイすぎる環境が原因だとされています。

ヒトはある程度、細菌を腸内に取り込まないと免疫機能が育たないのです。

発展途上国ではなく、先進国でのみアレルギー疾患が増えているのもそのためだと言われています。

アレルギーになる詳しい説明(Tレグ細胞の発見)

なぜキレイな環境で育つとアレルギー体質になるかというと、腸内の免疫細胞が育たないからです。

腸内の免疫細胞は色々な細菌にさらされることによって、何が異物で何が体内に入ってもOKなものか、判別する能力を高めていくのです。

その中核をになうのが、近年発見された「Tレグ細胞」です。

「Tレグ細胞」はT細胞のともだちです。(ざっくり)

T細胞はアレルギーを起こす免疫細胞の1つで、異物が体の中に入って来たときに

「異物をやっつけろ!」

といってその異物を攻撃するのが役割です。

ですが、新たに発見された「Tレグ細胞」は異物を発見すると、

「ちょっと待って!この異物は体に悪くないよ!」

といって他のT細胞に攻撃をやめさせるのが役割です。

病原菌は体に入ると困るので、免疫細胞にどんどんやっつけてもらえばいいですが、花粉や卵、ピーナッツなんかは体に入っていいので、

「侵入OK!」

とTレグ細胞に認識してもらう必要があります。

キレイな環境では、腸の免疫細胞に多くの細菌が届かないので、この免疫機能が成長しません。

よって本来は害のない食べ物や花粉を異物だと認識してしまいアレルギー反応を起こす、というメカニズムです。

なんでも口に入れてよしとしよう

僕は0〜1才の子どもが何でも口に入れるのは、この免疫機能を獲得するための本能なんじゃないかと考えました。

なので僕は、特に危険がなければ子どもが口に何を入れても近くで見守るようにしていきました。

公園で土や葉っぱや枝、ダンゴムシなんかを口に入れても、あたたかく見守りました。

「汚い!」

「病気になる!」

と思ってしまう人は、細菌で悪さをするのは病原菌などのほんの一部だけということを知っていただければと思います。

ほとんどの細菌は無害です。

乳酸菌も細菌ですし、皮膚常在菌など、なくてはならない細菌もたくさんいます。

筋トレ薬剤師もみ

ダンゴムシはやりすぎたかも

まとめ

この本を読んで、うちは色々と仮設を立てて子育てに役立てました。

(本文中では、特に具体的な解決方法の提案は載っていません。)

細菌を多く腸内に入れたとっしーぼーては、もうすぐ3才になります。

今のところアレルギーや免疫疾患は0です。

それと、残念ながら免疫機能はほとんど幼少期に完成するので、すでにアレルギーを発症している大人が菌にさらされても、アレルギーが治るまで何年もかかるようです。

筋トレ薬剤師もみ

ぼくはバリバリの花粉症です

アレルギーの研究はまだ発展段階です。

なので昔に書かれた古いアレルギー対策本はすでに否定された情報かもしれません。

2018年現在では最も最新のアレルギー研究がよくまとまっているこの本をおすすめします。

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