男性が育休をとれない3つの理由とは?まんがで解説

うーむ。 育休をとるとは言ったものの…とても言い出せる職場の雰囲気じゃないぞ…。男性が育休を取得できない最大の原因、それは空気である。

も 1番気になってたお金の問題は、育児休業給付金っていうのがもらえるみたいだからなんとかなりそうなんだよな。 雇用保険→ぼくへお金を渡す図 も しかも育休中は年金と健康保険料を払わなくていいらしい…!こいつら税金より高いんだよね…。 も それで実質今までの8割お金がもらえるから、節約すればなんとかなりそう。 男性が育休を取れない理由①お金が心配 も 出世も一応影響がないように法律が整備されてるから、最悪会社と争えばOKと…。 男性が育休を取れない理由②出世が心配 も 問題は「とても言い出せる雰囲気じゃない」ことと、「周りのみんなに迷惑をかける」ってことだよな…。 男性が育休を取れない最大の理由「とても育休が取れる空気じゃない」社長それパタハラですよ?労基に言っちゃおっかなー でもやっぱ、とても言い出せる雰囲気じゃないよな。慢性的に人材不足が続いてて、 (妄想シーン)「はやく人を入れてください!」 とか言ってる側の人間だったしなぁ。 てゆうか、おれ管理職だし…!大丈夫か?育休とって? 平社員と違って、代わりを見つけるのが更に難しいよな…。 いやいや、でもそれだと平社員なら育休とっていいけど、管理職はダメみたいな不公平なことになっちゃうし。 部下の人たちはどんな反応するだろ…? うーん、まぁでも代わりの管理者が来るなら大丈夫か…? でもこんな管理者が来たらどうしよう 。3年目ぺーぺーです。「60才です。初心者です。よくわかりません。」 って心配はある。えーっと上司連中は…。 ああ…やばい 「男は外で働け、家事・育児は女がやるもの」っていう価値観の世代だ…! 「はぁ?男が育休?とれるわけないだろ?仕事しろ」とか言われたらどうしよう。 いや、てゆうかその前に何言ってるか理解されなさそう。 「へ?育休?誰が?君が?は?どゆこと?」 にしても部下、上司、人事、他店舗の人たちと色んな人に迷惑をかけるなぁ…。 会社の知らない人たちからも「あの人が男で育休とった変わり者のね」とか 後ろ指さされるんやろなぁ。(妄想シーン)ヒソヒソ 親も反対しそうやなぁ…。 やっぱり取るのは難しいんだろうか…。

もみちゃん、とっしーぼーてに沐浴してくれる?はいよ。そういえば。息子の「とっしーぼーて」という名前には「自立した」という意味が込められている。 「自立」とは自ら考え 理解し 決めることだ。 世の中を、歴史を、自分がどんな人間で、どういった人生を送るのかを。 他人から与えられた言葉でなく、自分の言葉で。 そうか。また人生の選択を他人にゆだねてしまうところだった。もみちゃん!へ?沈んどる!ああっ!すまん!とっしーぼーて

男性が育休を取れない3つの理由

筋トレ薬剤師もみ

男性が育休を取れない理由は何でしょう?

内閣府の発表している「平成29年版少子化社会対策白書」を参考に、

実際に6ヶ月間育休を取った僕が解説します。

男性が育休を取得しなかった3大理由
  1. 職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった
  2. 出世やキャリアに傷がつくか心配
  3. 経済的に負担となる

理由①職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった

とっしーぼーて

おとーさん!おとーさん!育休をとりたい男性はどれくらいいるの?

筋トレ薬剤師もみ

およそ30%だね。

内閣府が2015(平成27)年度に行った調査によれば、子供のいる男性の30%が「育児休業を取りたかった」と回答しているよ。

で、2016年の実際にとった人は3.16%だね。

とっしーぼーて

なんで実際にとる人は少ないの?

筋トレ薬剤師もみ

社会に出たら色々大変だからねー。
1番の理由としては

「職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった」

ことだね。

とっしーぼーて

雰囲気?

筋トレ薬剤師もみ

そう、「なんとなく取りづらい」雰囲気。

「育休取りたい」なんて言ったら、

「空気読め」と言われそうなね。

うちの会社も全然取れそうにない雰囲気よ。

筋トレ薬剤師もみ

どこの会社もそうみたい。
もう会社っていうか、日本に男が育休を取れる雰囲気がないね。

とっしーぼーて

えー?なんでー?

筋トレ薬剤師もみ

もう長い間「男は外で働くもの」「家事や育児は女性がやるもの」という価値観が続いてたからね。

とっしーぼーて

へーそうなんだー!

筋トレ薬剤師もみ

実際、他の先進国と比べると、日本の男は「1日のうちの家事・育児にかける時間」がダントツで短いんだ。

6歳未満の子供を持つ夫婦の家事・育児関連時間(1日当たり・国際比較)

出典:「平成30年版少子化社会対策白書

今は夫婦共働きが当たり前の時代なのにね。

筋トレ薬剤師もみ

そう、共働きの家庭はどんどん増えて、1990年代には

専業主婦<共働き になってる。

 

グラフを見ると見事に逆転したね。

黄色が共働き赤が専業主婦だよ。

共働き等世帯数の推移

出典:「平成29年版少子化社会対策白書」

筋トレ薬剤師もみ

だから今となっては「男は家事・育児せず仕事をがんばる」っていうのは、時代に合っていない古い価値観だと言える。

とっしーぼーて

お母さんも働いてるもんね!

筋トレ薬剤師もみ

若い人にもその昔の価値観の人がまだいるから、「共働きなのに家事・育児は全部女の人まかせ」なんて家庭もまだ結構あるね。

女の負担増えてるやん!私にはムーリー!

筋トレ薬剤師もみ

まあ、世代間でそんな価値観の違いがある。

だから男が育休を取りたくても、上の世代である上司の理解を得るのが難しいんだろうね。

とっしーぼーて

へーそうなんだ!

仕事が忙しすぎるのも問題よ。

筋トレ薬剤師もみ

そうだね。

「自分の代わりがいない」という理由で育休を取るのを諦めちゃう人もいる。

代わりの人を見つけるのは経営者や人事の仕事なのにね。

筋トレ薬剤師もみ

責任感が強い人ほど「自分がやらないと」って思うからね。

日本人は和を大事にする文化があるしね〜。私もそうだし。

筋トレ薬剤師もみ

そう、周りとの調和を第一に考えて、自分の希望は遠慮しちゃうんだね。

日本人の良いところでもあり、悪いところでもある。

難しいわ〜。

とっしーぼーて

おとーさん!ジュースください!

筋トレ薬剤師もみ

お、とっしーぼーては空気も読まないし、主張が強いね〜。

 

理由②出世やキャリアに傷がつくか心配

ところで、育休とってクビになったり、降格させられたりしない?

心配だわ。

筋トレ薬剤師もみ

育休を理由にクビにしたり、降格させるのは法律違反なんだ。

出世に響くことは?

筋トレ薬剤師もみ

40年続く長いサラリーマン人生の中で半年や1年休んだって、たいして変わらないよ。
出世する人はするし、しない人はしない。

人事や給与で不当な扱いを受けた場合の相談先

「男のくせに育休を取るなんてあり得ない」とか言われたら?

筋トレ薬剤師もみ

それはハラスメント。
最近ではパタハラ(パタニティハラスメント)と呼ぶね。
「育児参加を希望する男性へのハラスメント」のことだね。

殴ったり、蹴られたり、お金を取られたり、刺されたりしないかしら?

筋トレ薬剤師もみ

それは即110番するわ…。
ハラスメントを受けた際の相談先

 

理由③経済的に負担となる

とっしーぼーて

おとーさんが育休を取ったらお金はどうするの?

うちお金あるの?

筋トレ薬剤師もみ

とっしーぼーて、子供のくせにシビアな質問やなぁ…。

とっしーぼーて

おむつ代とか色々かかるよ?

筋トレ薬剤師もみ

(早くおむつ卒業して…。)
お金は大丈夫だ。
育児休業給付金というのがもらえる。

いくじきゅうぎょうきゅうふきん?

筋トレ薬剤師もみ

そう。育児休業給付金雇用保険からもらえる。

私ももらってるやつね!

男でももらえるんだー!

とっしーぼーて

何円ですか?(いくらもらえるの?)

筋トレ薬剤師もみ

最初の6ヶ月間は今もらってる賃金月額の67%もらえて、その後も50%もらえる。

約7割ね。

結構もらえるね!

筋トレ薬剤師もみ

しかもそれだけじゃないよ。

それに加えて、社会保険料(健康保険料、年金保険料、雇用保険料)の支払いが免除になる。

 

所得はないから、所得税も0円だ。

だから今もらってる給料の実質8割くらいはもらえるよ。

すごい!

8割もらえるなら、節約すればなんとかなりそうね…。

筋トレ薬剤師もみ

しかも!これはあまり知られていないことだけど…。

 

育休中は所得がないから、翌年の住民税が下がる。

 

そして、住民税を元に決まる保育園料が安くなるボーナスステージが育休後に待っている。

すごい!お金は大丈夫そうね。

筋トレ薬剤師もみ

そうだね。

でも昔は貰える額がもっと少なかったから、金銭的な理由で育休を諦める人も多かったと思う。

男性の育休はどんどん取りやすく法律が変わってきているのね!

筋トレ薬剤師もみ

これからお父さんになる人はラッキーだね。

とはいえ節約はしないとね。
まずは妻のビール代を減らそうか…。

それはムーリー!

 

男性が育休をとれない原因まとめ
  1. 1番の原因は「職場の雰囲気」
  2. 出世やキャリア、ハラスメントへの不安は法律が守ってくれる
  3. 育児中は雇用保険から手当が結構もらえる

合わせて読みたい

男が育休とるのは直感的に間違っている男が育休を取るのは直感的に間違っている

 


参考資料

厚生労働省「平成29年版少子化社会対策白書」

厚生労働省「平成30年版少子化社会対策白書」

厚生労働省「中小企業のための「育休復帰支援プラン」策定マニュアル(改定版)」

厚生労働省「育児・介護休業制度ガイドブック」

 

おすすめ書籍

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夫婦共働きが基本戦略ですね。

 


なぜ手取りはこんなに少なくなるのか

古い本ですが、給与明細の項目がひじょーーにわかりやすく解説されています。
社会保険料って?天引きされる税金の金額の決まり方は?などが理解できます。