こんにちは!筋トレ薬剤師もみです。
前回、直属の上司に「育休とります」宣言をした僕。
さすがに1個上の上司に言っただけで育休がとれるわけでなく、更に上のえらい人へ報告に行くことになりました。
「え?大丈夫?え?うまくいく?」
と、不安な気持ちを抱えながら、僕は呼ばれた個室に入っていきました。
そこで待っていた偉い人は、なんとしょっぱなからめちゃくちゃ怒っていました…。
僕は事前に色々なパターンを想像していたので、怒られることも想定していなかったわけではないです。
ですがこれにはさすがに驚きました。
なぜなら、法律上は育休をとると労働者が申し出た場合は、雇い主は断ることはできないからです。
とは言え、法律だけで世の中が回っているわけではないのも事実。
きっとこの先もしばらくは「育休取ります」宣言をした男性たちは、理不尽な目に合うこともあるでしょう。
ですが安心してください。
日本は法治国家なので、最後は法律が勝ちます。
特に今の時代はネットで簡単に知識も体験談も手に入ります。
知識武装をして、勇気を持って挑みましょう!
あとは人間関係をいかに良好に保ったままにするかが腕の見せ所です。
えらい人が怒っていた理由を考えて、その上で円満に育休をとる方法を最後にお伝えします。
目次
えらい人が怒ってた理由を考えてみた
えらい人は普段は普通の人なんです。
怒ると怖いんですが。
基本まじめな僕はほとんど怒られた記憶はなく、ずっと良好な関係を保ってきました。
なので自分が怒られることになって、びっくりしました。
なんで怒ってたか今になって考えてみたんですが、2点考えられます。
- 抜けられると経営が大変
- 「男が育休をとるなんて」という心情的な理由
この2点について考察してみました。
心理学者のアドラー先生いわく、人が怒っているときは必ず「目的」があります。
理由1 抜けられると経営が大変
他の業種でも同じなんですが、特に人手不足の業界だと社員が半年も抜けるとめちゃくちゃ大変なんですよね。
薬剤師の採用がむずかしい
2018年現在、薬剤師はまだまだ売り手市場となっています。
僕が学生の頃は、
「薬剤師はあと3年もすれば余ってくる」
なんてことがで薬剤師業界でささやかれていました。
それから更に数年経ちましたが、未だに薬剤師不足は続いており、どこの企業も採用に四苦八苦しています。
また、薬局業界に反して薬剤師の派遣業者はかなり調子がいいみたいで、その数も増えてきています。
「薬剤師あまってくる説」はウソだったんですね…。
というわけで採用が大変です。
せっかく確保した薬剤師がいなくなると、新たに穴を埋めるのが大変なのです。
管理薬剤師の採用はもっとむずかしい
そんな薬剤師の中、管理職ができる人材の採用は困難を極めます。
元々薬剤師を目指す人たちの気質的なものなのか、薬剤師で管理者を目指す人が少ないためです。
最近の若い人は昇進を望んでない人が増えてますしね。
育休で抜けられると色々大変
というわけで、当時管理薬剤師をしていた僕が抜けると、経営者側としてはめちゃくちゃ痛手なのです。
代わりの人をどこから連れてくるのか、連れてこれるのか、考えただけで胃が痛くなります。
お店の経営を考えたら、なんとか引き止めたいところです。
えらい人の「目的」は育休をとるのをやめさせて、引き止めることだったのです。
理由2 「男が育休をとるなんて」という心情的な理由
また別の視点から考えると、えらい人には男が育休をとるなんてありえないという価値観もあったと想像できます。
僕より上の世代だと、まだまだ「男が働いて、女が家事育児」といった前時代的な価値観を持っている人がほとんどでしょう。
「男のくせに育休をとって会社を休むなんて!」
と心情的な理由もあったのかもしれません。
口にはしませんでしたが。
もし僕が女性だったら?
もし僕が女性だったらこんな怒られることもなかったでしょう。
というより自然な流れであり、みんなそうしていますし。
男が育休をすんなりとれるようになるまでは、あと20年はかかりそうですね…。
「育休とるって本当?え?管理職なのに?」と言われた話
余談ですが、また別の年配の人に(60才くらい。上司ではない)、「管薬なのに育休とるの?」と言われました。
彼の価値観的にも、やはり男は家庭より仕事にすべてを捧げるべき、管理者は特に責任を持って会社に捧げなければいけないといった昔ながらの価値観があったのでしょう。
「もし僕が管理じゃなくて平だったら取ってもいいんかい」
って思うんですが、これはもうジェネレーションギャップなので仕方がないことです。
僕は心底「知らんがな」と思いながら、物凄く神妙な顔で「すみません…。」とだけ言いました。
まとめ 円満に育休をとるために
育休を取ろうと思ってる男性は、やっぱり復帰後のこともあるし、円満に育休をとりたいと思っていると思います。
でもどうせどう頑張っても、一緒に働いている人には100%迷惑をかけます。
なので、
「育休をとらせてくれてありがとう」
という感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
怒って色々言ってくる人も多いかもしれません。
ですが心の中で「知らんがな」と思ったとしても表面に出してはいけません。
逆の立場になって考えてみると、やっぱりみんな大変なんです。
表面上だけでも、やはり「すみません」と「ありがとう」は伝えるべきだと思います。
もちろん、もう少し時代が進んで、男性も育休をとるのが当たり前になるのが1番です。
でも上の世代の価値観はやっぱり違います。
僕は育休を取得した一連の流れから、男がすんなりスムーズに育休をとれるようになるにはもう1世代回らないと無理だと感じました。
うまいことやりましょう。
円満に育休がとれたほうが伸び伸びと休めますしね。
今思うと1時間怒られるだけで、6ヶ月間仕事が休めてお金がもらえると思えばたいした事ないです。
(当時はお金がもらえるのは最長1年だったが、2018年現在は最長2年に延長されている)
そう、この後、怒涛の尋問が1時間近く続くのでした…。
つづく
この体験記が男性の育休取得と家庭円満に役立つことを心より願っております。
がんばってください!
次の記事↓
過去の記事はこちら↓