前回、鎌倉シャツのオーダーメイドでノンアイロンワイシャツを作ってみました。
選んだ生地はこちら↓↓
¥10,584(税込)
品番:M101S0115P
素材:パルパー
生地:ピンポイントオックスフォード
今回はこのシャツの詳細レビューを書きたいと思います。
先に結論を書いておくと、万人にオススメできるものではないものの、ニーズが合えば非常に満足度の高い商品です。
その理由を書いていきます。
実際に来たシャツはこんな感じ
納期まで約2週間
注文から13日後に商品が到着しました。
公式HPで記載の通り約2週間です。
競合他社に比べてもかなり早いですね。
助かります。
サイズ感
首周り
指2本が入るジャストサイズです。
腕が長い僕は、今まで裄丈に合わせて指3〜4本入るブカブカを切ることが多かったので、とても嬉しいですね〜。
桁丈(ゆきたけ)
気になっていた裄丈も思った通りの長さで大満足。
首と腕が両方ジャストサイズのシャツを着るのは初めてです。
うれしい…。
胸まわり
今回は少し大きめになるかな〜と思っていたんですが、そんなこともなく丁度よいです。
大胸筋がうっすらわかるくらいです。
これぐらいが自分的にはちょうどいいですね。
調べた所、どうもバストは細かいサイズはそんなに気にならないようです。
ストライクゾーン広めなので、±3センチくらいは「ちょうどいい」と感じそうですね。
ウエスト
これは−6センチで頼んだので、既製品とはかなり違いました。
お腹回りのシャツが余る感じがなくなり、シュッとしました。
明らかにシルエットが良くなりました。
着心地
今持っている既製品シャツと比較して1番着心地がいいです。
さすが自分の体型に合わせて作っただけあり、フィットしているのに楽に動けます。
腕を広げる、肩を思い切り回す動作もストレスなくできます。
これは1度オーダーメイドシャツを作ったら、もう既製品サイズのシャツは買えなくなりますね。
硬さ
生地の硬さは「やわらかめ」です。
のり付けしたようなパリッとした感じはありません。
個人的には硬めが好きなので、ここはマイナスポイントでした。
硬めが好きな理由は、袖を通したときに何となく気合が入るから。
ただ、固くすると厚くなるだろうし、ここはどちらを取るかですね…。
パリッとさせたい人はのり付けが要ります。
僕は面倒なのでしません。
厚さ
生地の厚さは「薄め」です。
真夏でも涼しそうです。
でも冬は寒そうですね。
春〜秋向けと考えてよいです。
見た目
エリ
今回エリの形はセミスプレッド(セミワイド)を選んだんですが、良くも悪くも普通です。
レギュラーに近い感じで、ネクタイを締めると誠実な印象を与えそうです。
薬剤師など、かたい職業の方はこれが良さそうです。
ただ、ノータイで使うにはセオリー通り、スプレッド(ワイド)やカッタウェイ(ホリゾンタル)の方が形がキレイに出そうです。
そっちにしとけば良かったな〜と後悔。
セミスプレッドをノータイで着るとこんな感じ。
デザイン的にもあまり好みでなかったので、セミスプレッドはもう買わないかな。
エリの硬さ
やわらかい本体と違い、エリは厚みがあり硬いです。
ノータイでも崩れることなく着ることができました。
エリがやわらかくて薄いと「ふにゃん」となってしまって全然使えないのですが、全く問題ないです。
光沢・風合い
綿100%の鎌倉シャツに比べるとさすがに劣りますが、十分です。
同じ鎌倉シャツの綿100%シャツとの比較。
左奥が今回のノンアイロン生地、右手前がアイロンが必要な綿100%生地。
今回の生地を拡大するとこんな感じ↓↓
ポリエステル繊維のうぶ毛が出てきてしまっています。
この辺が綿100%との見た目の差を産むんでしょうか。
ちなみに競合他社であるSOLVEやFABRIC TOKYOのノンアイロンシャツは綿100%です。
いったいどんな感じなんだろう…。
糸の「表面」に加工しているみたいだから、それでどれだけ綿の風合いが保たれているか気になりますね…。
「綿100%のノンアイロンシャツを作って!」と鎌倉シャツに頼んだところ…
余談ですが、鎌倉シャツに「綿100%のノンアイロンを作って!」とメールを送ってみたところ、こんな回答が来ました。
「綿100%で形態安定を実現するには、素材に加工を施す必要があり、着心地との両立にはまだまだ開発が必要な状況でございます。」
なるほど、
- 綿の中にポリエステルを仕込んだ鎌倉シャツは肌にあたる部分が綿なので着心地がいい。
- 綿100%でノンアイロンのシャツは綿の表面に加工するから着心地が悪くなる。
そう解釈できそうです。
ますます比べたくなってたなぁ。
ボタン
キラキラ系の貝ボタンです。
いつものよりキラキラしてるなぁ。
問題なし。
防シワ性
気になる防シワ性ですが、正直に言うとあと1歩です。
薄くやわらかくした代償か、厚めのノンアイロンシャツに比べるとシワがつきやすいです。
そういえば昔買ったi-shirtsの夏用も、涼しさの代償でシワが付きやすかったなぁ。
10回使用したあとの写真を載せていきます。
- 着用回数・・・10回
- アイロン・・・0回
- 洗濯・・・ドラム式洗濯機(ネット使用、脱水1分、部屋干し)
- 洗剤・・・アタックゼロ
- 柔軟剤・・・なし
はじめの数日はもっとシワが少なかったのですが、使っているうちにシワが増えてきました。
着るとほとんど目立たなくはなるんですが、それでもちょっと多いかなと。
僕は職業柄、シャツのほとんどを白衣で隠されるので問題ないレベルですが、そうでない営業職などの方はギリアウトです。
数日に1回はアイロンがけが必要でしょう。
アイロンのかけやすさ
試しにアイロンをかけてみました。
アイロン使うの数年ぶりです…。
普通のシャツに比べてアイロンはかけやすく、シワが簡単にとれました。
アイロンがけは超楽ですね。
乾きやすさ
乾きやすいです。
- エアコンや扇風機の風のあたる室内干し→朝までに乾く
- 夜間・外干し→朝までに乾く
- 室内・風なし→朝までにはギリ乾かない
上記のように夜干せば朝には乾くので、がんばればワイシャツ1枚でやりくり出来ます。
ただ、酔っ払って洗濯せずに寝る日が発生するとアウトなので、2枚あれば安心です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回買った生地は防シワ性はイマイチでしたが、薄くて涼しいので、この夏大活躍してくれそうです。
それにしても、オーダーメイドシャツも、ノーアイロンシャツも、1度買うとやめられなくなりますね〜。
- オーダーメイドシャツは1度作ると既製品には戻れない。
- 夏にノータイで着るなら、エリの形はスプレッドかカッタウェイがおすすめ。
- 鎌倉シャツのノンアイロン生地は、同社の綿100%生地に比べると光沢・風合い・見た目の印象は劣るものの及第点。
- 今回試した生地は、薄めでやわらかく、夏でも涼しい代償として防シワ性は△。
- 仕事柄少しのシワも許されない人はアイロン掛けが必要だが、短時間で楽にかかる。
- 多少のシワは問題にならない人はアイロンなしでいける。
- 「アイロンがけしなくていい」というメリットが大きく、やっぱりこれからもノンアイロンシャツがやめられない。