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男性が育休を取れない3つの理由
- 職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった
- 出世やキャリアに傷がつくか心配
- 経済的に負担となる
理由①職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった
おとーさん!おとーさん!育休をとりたい男性はどれくらいいるの?
なんで実際にとる人は少ないの?
社会に出たら色々大変だからねー。
1番の理由としては
「職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった」
ことだね。
雰囲気?
そう、「なんとなく取りづらい」雰囲気。
「育休取りたい」なんて言ったら、
「空気読め」と言われそうなね。
うちの会社も全然取れそうにない雰囲気よ。
もう会社っていうか、日本に男が育休を取れる雰囲気がないね。
えー?なんでー?
へーそうなんだー!
実際、他の先進国と比べると、日本の男は「1日のうちの家事・育児にかける時間」がダントツで短いんだ。
6歳未満の子供を持つ夫婦の家事・育児関連時間(1日当たり・国際比較)
出典:「平成30年版少子化社会対策白書」
専業主婦<共働き になってる。
グラフを見ると見事に逆転したね。
黄色が共働き、赤が専業主婦だよ。
共働き等世帯数の推移
だから今となっては「男は家事・育児せず仕事をがんばる」っていうのは、時代に合っていない古い価値観だと言える。
お母さんも働いてるもんね!
若い人にもその昔の価値観の人がまだいるから、「共働きなのに家事・育児は全部女の人まかせ」なんて家庭もまだ結構あるね。
だから男が育休を取りたくても、上の世代である上司の理解を得るのが難しいんだろうね。
そうだね。
「自分の代わりがいない」という理由で育休を取るのを諦めちゃう人もいる。
代わりの人を見つけるのは経営者や人事の仕事なのにね。
責任感が強い人ほど「自分がやらないと」って思うからね。
日本人は和を大事にする文化があるしね〜。私もそうだし。
日本人の良いところでもあり、悪いところでもある。
理由②出世やキャリアに傷がつくか心配
心配だわ。
出世に響くことは?
40年続く長いサラリーマン人生の中で半年や1年休んだって、たいして変わらないよ。
出世する人はするし、しない人はしない。
最近ではパタハラ(パタニティハラスメント)と呼ぶね。
「育児参加を希望する男性へのハラスメント」のことだね。
- 会社の相談窓口
- 都道府県労働局雇用環境・均等部(室)(労基)
理由③経済的に負担となる
うちお金あるの?
おむつ代とか色々かかるよ?
お金は大丈夫だ。
育児休業給付金というのがもらえる。
私ももらってるやつね!
男でももらえるんだー!
何円ですか?(いくらもらえるの?)
最初の6ヶ月間は今もらってる賃金月額の67%もらえて、その後も50%もらえる。
約7割ね。
結構もらえるね!
しかもそれだけじゃないよ。
それに加えて、社会保険料(健康保険料、年金保険料、雇用保険料)の支払いが免除になる。
所得はないから、所得税も0円だ。
だから今もらってる給料の実質8割くらいはもらえるよ。
8割もらえるなら、節約すればなんとかなりそうね…。
しかも!これはあまり知られていないことだけど…。
育休中は所得がないから、翌年の住民税が下がる。
そして、住民税を元に決まる保育園料が安くなるボーナスステージが育休後に待っている。
すごい!お金は大丈夫そうね。
そうだね。
でも昔は貰える額がもっと少なかったから、金銭的な理由で育休を諦める人も多かったと思う。
これからお父さんになる人はラッキーだね。
とはいえ節約はしないとね。
まずは妻のビール代を減らそうか…。
- 1番の原因は「職場の雰囲気」
- 出世やキャリア、ハラスメントへの不安は法律が守ってくれる
- 育児中は雇用保険から手当が結構もらえる
合わせて読みたい
参考資料
厚生労働省「中小企業のための「育休復帰支援プラン」策定マニュアル(改定版)」
厚生労働省「育児・介護休業制度ガイドブック」
おすすめ書籍
今の時代は専業主婦にならない方がいいよ!って話を具体的なデータを元に解説しています。
夫婦共働きが基本戦略ですね。
古い本ですが、給与明細の項目がひじょーーにわかりやすく解説されています。
社会保険料って?天引きされる税金の金額の決まり方は?などが理解できます。